こんにちは。
寒の戻りが、身体に堪える朝になりました。
2日前に、O阪大学の大学院で地域研究をされている
中国人のTさんと、アレクサンダーローエンのグラウンディングの
各種ポーズを練習しました。
ヨガ仲間でもある彼女は、中国に、日本で起きた災害後のケアの仕方や
トラウマに対する対処の仕方を紹介したいと言って
バーセリ博士のエクササイズの本を片手に(^^)いらっしゃいました。
これまでにヨガの仲間や先生達にグラウンディングのエクササイズを
紹介しましたが、なぜか誰も震えが起きず、
「身体が震えを許していないのかな?」と観察していましたが
Tさんは比較的若く(^^;)心身ともに柔軟です。
写真のように仰臥での練習中に右足に大きな震えが起きて
その足は水平に蹴り出すような運動へと変わりました。
しばらくの間、その運動を見守っているとやがて止まり
Tさんは、長い間シャバアサナでくつろぎました。
そして長座になって起きてみると
それまで自然に外転していた右足が、ほぼまっすぐに左足と並んでいます。
それを見て、Tさんは
「小さな頃から、右足のつま先を少し蹴り出して歩くクセがあり
右足に捻挫やケガが多かった」と話してくれました。
右足が震えたり蹴り出している様子を見て、Tさんは
「この足は何をしているですか?おもしろい」と言いながらも
リラックスして楽しんでいる様子でした。
自分のコアからの動きが右足に伝わり、不随意に運動していたのです。
ボディサイコセラピーなら、このコアからの動きに注目し
動きを助けて身体がエネルギーをリリースすることを促します。
アレクサンダー・ローエンの示したいくつかのグラウンディングワークや
エクササイズは、本人が著書の中でも述べているように
ハタヨガからの影響を受けたものが数多くあります。
呼吸を深くし、プラーナ(気)を多く取り入れ、
鎧化した身体を柔軟にし、コアからのエネルギーが身体に満ちていくことで
心身の健康が得られるとも言っています。
ヨガの世界ではいつから
「真に震える」知恵を忘れてしまったのでしょうか。
「震え」はトラウマから心身を解放するばかりか
全身に「震え」が伝わることにより、身体の各部の連絡がスムーズになり
結果、プラーナが身体全体に行き渡りやすくなります。
自分で自分を健康に保つことができるのです。
余談ですが
今回、Tさんが持ってきてくれたバーセリ博士のエクササイズの中で
震えを起こす前段階のエクササイズ、
「片足のつま先立ち」で、私は足の拇指球のところを痛めてしまいました。
バイオエナジェテックスのトレーニングで教わった通り、
もう少しリスクの少ない、
足裏が大地に着く(グラウンディング)する方法で、
これからもグラウンディングワークを紹介していきたいと
思います。